モチモチ感:★★★
サクッと感:★★
小麦の風味:★★★★
香ばしさ:★★★★★
具材:★★★★★
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🍕人参のペーストとサルシッチャ ¥3,600
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📮 東京都台東区小島2-2-5 歌代ビル 1F
🚃 新御徒町駅
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⏰(金)-(日)12:00-13:30 / 14:00-15:30 / 18:30-20:30
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💴カード可
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Chewy:★★★
Crispy:★★
Wheat flavor:★★★★
Roasting aroma:★★★★★
Topping:★★★★★
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🍕Carrot & Sausage ¥3,600
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📮 2-chome-2-5 Kojima Taito City Tokyo
🚃 Shin-Okachimachi
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⏰(Fri)-(Sun)12:00-13:30 / 14:00-15:30 / 18:30-20:30
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💴Credit Card OK
当店以上に野菜が魅力的なピッツェリアを私は知らない。
「Fakalo pizza gallery」で扱う野菜は、千葉県我孫子市の「のらファーム」で育てられる。
農薬や科学肥料を使わず、有機栽培に拘る農園である。
可能な限り、自然に近い状態で伸び伸びと育った旬の野菜は、香り高くて味わいは濃厚。
季節の移ろいを味わうのは、食を通じて自然と人間が繋がれる貴重で何にも変え難き贅沢と言えよう。
この貴重な一時を堪能できるのが、月替わりの季節のピッツァであり、12月は「人参ペーストと自家製サルシッチャ」。
具材は、人参ペースト・モッツァレラ・燻製モッツァレラ・サルシッチャ・フレッシュディル。
ちなみに人参のペーストは3種類がある。
甘味の強いオレンジ、爽やかな黄色、そしてコクのある紫。
どれも魅力的で悩ましく、3枚平らげてやりたかったが、胃袋は一つしかない。
自分のキャパシティの低さを恨らみつつも、散々悩んだ挙句に紫を選択した。
持ち上げると下垂れる柔らかい生地の先端を折り込み、口に運ぶ。
香ばしさを伴った小麦の丸い甘味が広がるや否や、生地と具材が舌と一体化し、エキスとなって流れ込んでくる。
この体験も「Fakalo pizza gallery」ならではあり、食べる度に恍惚とさせられる。
紫人参のペーストに青臭さは無く、広がるのは甘味のみ。
それは、形容が難しいが、擦り潰した芋に近しい。
やがて、燻ばしい乳が香るモッツァレラや自家製サルシッチャと出会い、人参の味わいが深みを増していき、最後にフレッシュなディルが颯爽と抜けていく。
口に運ぶ。
咀嚼する。
喉へ落とす。
美しい味のグラデーションがこの間に描かれていく。
「Fakalo pizza gallery」の季節のピッツァは、私の毎月の楽しみの一つである。


