和食と洋食をこよなく愛する私ですが、色んな国の食を通じて胃袋旅行するのも良いなと思い立ち、今日はアメリカ料理。
青山一丁目駅からすぐ、豪快に炭火で焼き上げるステーキが売りの「The Burn」で肉を喰らってやろうと訪問。
名物は熟成させた骨つきのステーキだけど、
600g~なので、大食漢ではないお一人様には厳しく、諦め。
大人しく、前菜と150gのステーキを注文する。
前菜は、新玉ねぎのロースト カシュークリームとアーモンドクランブル。
ローストした玉ねぎの甘い香りにナッツの芳しい香りが鼻をくすぐる。
トロトロにローストされた玉ねぎは歯を入れると、ぴゅーと甘いアツアツの汁を吐き出す。
ナッツのカリッとした食感と香ばしい風味が良いアクセント。鼻に抜ける香りの余韻と舌に残る玉ねぎの甘みが混ざり合ってなんとも美味。
カシュークリームの自然な甘さも、玉ねぎの甘味を打ち消さずに上手く下支えしており、ヘルシーなデザートを食べている感じもあってスキ。
玉ねぎ丸々一個のボリュームですがペロリと平らげ、ステーキを迎える。
メインのステーキに選んだのは黒毛和牛 経産牛のサーロイン。経産牛は出産を繰り返した牛のことで、若い牛と比べてしっかりとした肉の旨味が特徴的。
普段はヒレを好むけれど、経産牛は脂もしつこくなく、かつ炭火焼で余分な脂も落ちるとのことで珍しくサーロインに。
表面は炭火焼らしい豪快な火の通りで中は濃い苺色、散らした塩の結晶が光り輝く様の美しきこと。しばし愛でる目のご馳走。
歯を入れると、濃い脂がじとっと溢れた後、強い旨味の赤身が舌にぐんぐんと迫ってくる。
溶けて広がる塩の塩味が牛の旨味を持ち上げ、熟れた牛の生命力を感じる強い味わい。
バゲットと一緒に食べて口内でステーキサンドにして食べるのがスキ。脂と小麦が混ざり合う贅沢なひとときにうっとり、目尻が下がる。
こっくりと甘い和牛のステーキもたまらないけれど、豪快に肉の旨味を味わえるアメリカンステーキもこれまた良き。
久しぶりに骨太なステーキを食べて満足。
ステキな胃袋旅行の始まりでした。
– 青山一丁目 The Burn 新玉ねぎのロースト カシュークリームとアーモンドクランブル・毛和牛 経産牛のサーロイン –