背の高いグラスと共に、それはやってきた。
「人参のムース コンソメジュレと雲丹添え」である。
大地の滋養をたたえる人参のムースは、穏やかに甘く、舌を優しく抱き込んでくる。
琥珀色が眩いコンソメのジュレは深みのある旨味がありながら、人参を越えようとはしない知性があって、共生しようとする優しさがある。雲丹もコクのある滋味を抱えながら、人参にそっと寄り添うエレガントがある。
オレンジ3つの見事な調和の美しさに、胸はときめき、うっとりとなる。
人参という目立たない存在に、光を当てた「人参のムース コンソメジュレと雲丹添え」は、五十嵐シェフの下で薫陶を受けたシェフたちにも受け継がれている。
当品には、時を経ても変わることなく、孤高で在り続ける宇宙の神秘と風格が横たわっていた。
◆蝦夷鹿のブーダンノワール
◆キウイと潤菜
◆人参のムース 雲丹 コンソメ
◆車海老 はまぐり
網で炙り、開いた瞬間にとりだした蛤は
海の香りを放出し、
まろやかなバターとフォンのソース
◆鮎と海老の豚バラ巻き タプナードと肝のペースト
◆仔羊
◆セロリのグラニテ
◆ヌガーグラッセ
◆お茶菓子
– 銀座 ル・マノアールダスティン –