幸せのアラ

 

アラは、今にもはち切れそうになっていた。

純白な肌を露わにして、ふっくらと膨らんだ艶めかしい身体で「はやく食べて。」と囁いていた。

誘われる様にそっと口に運んだ。

しっとりと脂がのった、気品ある甘みが、サフランの心地よい香りをたなびかせながら、広がっていく。

繊維質は艶かしく、しとやかで、色香に満ちていて、美しい。

「あぁ。」

体が弛緩して、幸せがじっとりと満ちていく。

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