フランス料理 フォアグラの嗜み By 伯爵 on 金曜日, 12月 22, 2023 噛まずに、舌にそっと置き、溶かす。 これが、フォアグラの嗜みである。 すうっと舌の上で溶け、ほんのりと甘い香りを放ちながら、跡形もなく消えていく。 脂の塊なのに、微塵もいやらしくない。 ポワレする前に的確な塩が当てられ、シェリービネガーの酸を纏ったフォアグラは、どこまでも純粋で、雑な香りが無く、幻の様に消えていく。 それは一瞬だが、時の流れを緩ませる甘美である。 北島亭 Previous Post Next Post Related Posts フランス料理 どすん。 フランス料理 法違反 フランス料理 ドーバー海峡の舌平目