奥深きイタリアン。

 

 

 

「かんぱちのカルパッチョ」

西洋ワサビ、クリーム、粒マスタードのソースの爽やかな酸味、いくらや草花の食感もこれまたアクセントとして効いていて、爽やかな甘味が前菜としてぴったり。青いお皿の彩りが産地の風景を想起させてくれる。

 

 

「自家製パン」

高加水で外はパリッと香ばしく、中はもちっとヒキが強い。

一つはプレーン。もう一つは、焦小麦にビーツを混ぜていて香り高い。

 

 

「ブローデッド」★

魚介の旨味がぐっと詰まったトマトのスープにオリーブオイル。

トマトの酸味に魚介の濃厚な旨味、強い塩味と鼻腔を抜ける後を引くコクのある風味がリッチ。喉に落ちた後の余韻がなんとも贅沢でうっとり。

 

 

「マグロのカラスミ、ホタルイカのタリオティーニ」

ホタルイカの内臓のねっとりとした旨味と滋味が鮪のカラスミの塩味と混ざりあった強い旨味に舌が痺れる。

イナゴ豆が練り込まれたタリオティーニは、チョコの様な風味が豊か。イカと鮪の濃い味わいに負けず、口の中で溶け合ってリッチな旨味と風味が膨らんでいく。

 

 

「ストリケッティ 別海和牛の脛肉ラグソース リコッタチーズの塩漬け」★

もちっとしたストリケッティに、濃厚で豊かな脂の別海和牛の旨味がよく絡む。更に塩漬けしたチーズでコクが増してリッチなラザニアの様な味わいとなって、目尻が下がる。

 

 

「鳩 セージの香り」★

しっかりとした皮の弾力、細いながらも強靭な脚力を感じさせる筋肉で、噛み締めるほどに脂と滋味が溢れ出る。

ソースは動物の血や内臓を煮詰めたソースは見た目以上に爽やかな酸味とBBQソースに似た食欲掻き立てる味わいで肉とよく合う。

胸肉はコリっとした食感でレバーの様なクリーミーな旨味でハーブの風味が重なってこれまた美味しく、頬が緩む。

 

 

「苺のソルベ」

甘酸っぱくてお口さっぱり。

 

 

「パネトーネ」

デザートは、ドライフルーツが入ったイタリアの伝統的な発酵菓子のパネトーネ。

もっちりとしたテクスチャーから広がるドライフルーツと小麦の甘味がふくよか。

添えられた生クリームは甘さ控えめなので重すぎず最後まで美味しくいただけました。

 

 

お茶菓子はチョコレートでご馳走様。

 

 

イタリアン=パスタほどの浅知恵の私にとって、イタリア各地の様々な地方料理はどれも新鮮で美味しくいただけました。

料理だけでなく、食材や本、調理器具などのプレゼンテーションもあって楽しく、一品毎にワクワクできる劇場感も非常に楽しい。

奥深いイタリアの食文化を堪能できる素晴らしいお店でした。

 

 

– 池の上 ペペロッソ 5月のディナー –

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