大将の度量。

  

 

 

「グリンピースの豆腐」

ねっとりとしたテクスチャーでひろがるグリンピースの青い甘味がしみじみ旨い。

爽やかな泡のソースの爽快感も食事初めとして良い。

  

 

「稚鮎と腰油の天ぷら」

サクッとした頃の油と混ざり合う鮎の滋味は王道の美味しさ。歳を経るごとに鮎がしみじみと美味しく思える。

 

 

「マコガレイとタイのお造り」

ねっとりとしたマコガレイ、コリっと逞しいタイはどちらも甘味が強く、控えめな塩気の煮切り醤油がそれぞれの旨味を引き立てる。

ただのお造りが美味しいお店は良い店です。

 

 

「焼物 太刀魚」★

たっぷりの脂を抱えた身はしっとりと舌の上でほぐれて、甘味をこれでもかと広げていく。

旬の太刀魚は筆舌し難い美味しさです

 

 

「鮑の酒蒸し」

味わい深い肝に、鮑の旨味が凝縮した出汁が合わさり、優しくも濃い余韻が続く。

コリっとした鮑の食感もひとしお。

 

 

「えびしんじょ」★

サクッと揚がった海老ととうもろこしを沈めたえびしんじょ。ねっとりとアツアツの出汁に絡んで膨らんだ海老ととうもろこしの甘味が堪らない。本日一番の一品でした。

 

 

「茄子、伝助穴子、唐辛子の揚げ物」★

ブリンブリンの穴子は衣で蒸されてホックホク。キリッと濃い目の出汁がこれまた素晴らしく、食材それぞれの甘味を持ち上げる。

えびしんじょに続いて最高の一品でした。

 

 

「かぶと南瓜の煮物」

しみじみと美味しい煮物。毎日食べたくなるのはこういうやつ。

 

 

「蟹の黄身酢かけ」

甘い蟹を卵のコクと酢の優しい酸味が明るく照らす。添えたアスパラガスも瑞々しくて甘い汁をピューと吐き出す。 

 

 

「生桜海老新生姜炊き込みご飯」★

お食事は、桜海老と生姜の炊き込みご飯。

香ばしい桜海老の旨味が染み渡ったご飯に効いた生姜のアクセントが素晴らしい。お腹いっぱいだったので1膳しか食べられなかったが、余った分はお土産に。

翌朝の幸せが確約されました。

 

 

「自家製のきな粉餅」

もっちりとしていながら、水分量多めで口溶けが良くてとろけていく。

緑茶に合わせて優しく胃袋に蓋をしました。

 

 

これだけの品数で5,400円は池尻大橋の奇跡としか言いようがない費用対効果。

ミシュランビブグルマンに選出されるのも大納得。

それなりのものを食べるとなると当たり前に諭吉がどんどん飛んでいく日本料理界でこういったお店の存在はありがたいことこの上無し。

アラカルトでも利用できるので日常使いからちょっとしたご褒美まで、使い勝手の良い素晴らしいお店でした。

おススメです。

 

– 池尻大橋 旬菜おぐら家 大将おまかせコース –

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