この日は、築地は「蜂の子」でディナー。まずは前菜を二品。 一品目は、「ズワイガニとブロッコリーのサラダ仕立て(ハーフ)」細かく刻んだブロッコリーの楽しい食感、ズワイガニの柔らかい甘味と酸味の効いたビネガーベースのド …
トマホークの様な鮪のカマが供されて、食べ切れるか心配になったが、その不安は一口食べて吹き飛んだ。舌に乗せるとほろっとほぐれ、炭火の香ばしい香りと甘いタレで膨らんだ甘い脂が、頬の内側いっぱいに広がっていく。 骨下の身は …
眩しい狐色のかき揚げの中には芝海老と帆立がごろごろ詰まっている。タレはさらっと控えに、衣のさくっとした食感が楽しめる。 衣を破ると芝海老はプリッと弾け、ぷっくりとした帆立は噛むほどに磯の香りと甘味がほどける様に広がっ …
親子丼は子を味わう料理だ。ふわっと膨らんだ甘い黄身とトロンとした官能的な白身。溶ききらないことで生まれる子の自由奔放さ。一方、親は充分な噛みごたえで親としての威厳を少量でありながら示し、絶対的な安心感を与えてくれる。 …