眩しい狐色のかき揚げの中には芝海老と帆立がごろごろ詰まっている。タレはさらっと控えに、衣のさくっとした食感が楽しめる。
衣を破ると芝海老はプリッと弾け、ぷっくりとした帆立は噛むほどに磯の香りと甘味がほどける様に広がっていく。衣の香ばしさに入り混じる海の味わいと多彩な食感に思わずどきっとする。
かき揚げを下支えする白飯は粒が立っており、甘さ控えめのキレがあるタレが染みつつも、さらっとした口当たりで大盛りにしても食べ疲れることがない。
気づけば米一粒残さずぺろり。腹はしっかり膨れたが、重たさがなく清々しい。
朝の9時から食べに来る人が多いのもうなづける。これは朝から食える天丼だ。
– 築地 天ぷら黒川 かき揚げ丼 –