無くなっていくのが惜しかった。
ジョンティアッシュの「タマクエのポワレ グリーンアスパラガスのソテーとモリーユ茸のアラクレーム」。
マッチョなタマクエにまだ命の張りがあり、歯を入れると、白く麗しい肉体に秘めたエレガントが舌に乗る。
ソースを纏ったタマクエの品のある甘味が泰然と口の中を泳いでいく。
凛々しい肉体に官能が抱きしめられる。
その後を、そうっとモリーユ茸の香りがたなびき、甘美な記憶だけが舌に残る。
いつまでも続いたらいいのに。
切なく残る余韻が消えない様、1人宙を仰いで祈った月曜日の夜。
ー Menu Gentil H ー
◆毛蟹とピゼッリのタルト コンテチーズのクリームとライムの香り
◆柔らかなくぬぎ鱒 ドイツ産ホワイトアスパラガスとアサリのヴルーテ
◆自家製バゲットと発酵バター
◆リードヴォーのムニエル 春キャベツのロワイヤルと新玉葱のカプチーノ
◆カリソンに見立てたフォワグラのフォンダン
◆うなぎパイ
◆タマクエのポワレ グリーンアスパラガスのソテーとモリーユ茸のアラクレーム
◆ロゼール産仔羊のグリエ アンチョビクルートと共に焼き上げたジャガイモのガトー
◆メロンのスープ アーモンドのブランマンジェと共に
◆白桃のメルバ風
◆カフェとミニャルディーズ
– 白金台 ジョンティ・アッシュ –