「ちょっと量多いけど大丈夫ですか?」
人より食べる私は躊躇せずに
「大丈夫です。」と即答した。
待つこと10分。
出てきた「豚肉角切煮」にたまげた。
湯気を昇らす餡の海に、大きく聳える角煮の山。軽く300gはあるのではなかろうか。
餡は見た目以上に緩く、穏やかな味付け。ほんのりとした甘さがしつこくない。
豚は煮込まれ、ホロホロだ。
舌に乗せると、赤身は繊維に沿って優しく解れ、脂はプルッと身震いする。
噛めば、ゼラチンが散らかり、餡が絡み、ご飯が猛烈に欲しくなる。
ご飯は、モチっとした絶妙な炊き加減で町中華にしては珍しい。大盛りライスは1合以上ある丼飯だが、角煮の山を迎え撃つには、これぐらいの量が適量である(?)。
お腹パンパンにして完食。
町中華の「大丈夫ですか?」には要注意である。