フランス料理 フランス料理百景 By 伯爵 on 月曜日, 11月 20, 2023 皆既日食を閉じ込めたような輝きを放つソースに、逆さ富士のように映り込むパイの気品ある姿は、もはやフランス料理百景である。ナイフを入れると、たちまちバターが鼻を包み込み、口に入れれば、フィレが歯を柔らかく包み込む。舌を流れるフィレのエキスは、ほのかに甘くて上品。そのエキスが、フォアグラの官能、鷄ムースの温かみと溶け合っていく。それぞれの持ち味の対比が、旨味の細波となって押し寄せ、やがて渾然となり、香ばしいパイと舞いながら、美味の極地へと達する。 モノリス 東京 Previous Post Next Post Related Posts フランス料理 どすん。 フランス料理 法違反 フランス料理 ドーバー海峡の舌平目