対比

 

ギリギリまで焼きこまれた香ばしい軽やかなフィユタージュ。

歯茎や舌に絡みついて取れない濃厚で重厚なカスタード。

この対比がミルフィーユである。

前者は香ばしく軽ければ軽いほど望ましく、後者は濃く重ければ重いほど望ましい。

曖昧な点が微塵もなく、落差が大きいほど美しい対比が描かれる。

「ル・マノアールダスティン」のミルフィーユ。

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