やっぱり大好きだ。

 

供されたハンバーグを見て思わず歓声を上げた。ふっくらと丸いハンバーグは300gの立派な体軀。胃の底から湧き上がるハンバーグ欲を満たすのに、この大きさは嬉しい。

ナイフを落とすと牛と豚の合い挽き肉とソテーされたやや大振りにカットされた玉ねぎが顔を覗かせた。

口に運ぶと舌の上で優しくほぐれ、牛の高貴な香り、豚の滋味、玉ねぎの甘味が渾然一体となった旨さを甘味とコクのあるデミグラスソースが下支えした贅沢でいて丸く優しい味わいが口を満たしていく。

肉の贅沢な香りと旨味はハレの特別感を、玉ねぎの甘味と滑らかな口溶けはどこか懐かしさを感じさせる家庭的な味わいを訴えかけてくる。

すかさずご飯を食べれば、甘味がぐんと膨らんで穏やかな温もりが胃袋を温める。

ハンバーグだけでなく、「グリル佐久良」の洋食にはどれも温もりという温度がある。

やっぱり大好きだ「グリル佐久良」。

 

– 浅草 グリル佐久良 ハンバーグ –

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