年中変わらず「美味しい」鮭は大好き。
季節の移ろいを感じさせてくれる旬のお魚達の美味しさもまた格別だけれども、常食できる「美味しい」お魚の安心感と偉大さは言葉にできないものがある。
この日は「食彩かどた」。美味しい焼魚をおかずにご飯がモリモリ食べられるランチが名物の恵比寿の人気店。
銀しゃけ塩焼きを注文すると、熱いお茶か冷たいお茶どちらが良いか聞いてくれる。
腹ペコでご機嫌斜めの腹の虫を落ち着かせるには熱いお茶が相応しいと、熱いお茶をお願いする。
お茶を啜っていると立派な銀しゃけがやってきた。
脂ノリの良さが一眼見て分かる艶めきが美しい立派な鮭カマ。その風貌に見惚れていると、美味しい予感にお茶で落ち着かせた腹の虫がまたざわつき始める。
「はいはい、いただきます。」
早速箸を当てると、身がハラリとほぐれて薄い桃色の肌を見せる。
こんがり焼けた脂の香り、強い旨味と逞しく身の重厚感にうっとりする。
塩をまぶした皮に歯が入って口の中に散らかり、身はつぶれて脂がじゅわっと広がっていく。塩で膨らんだ脂の甘味をすかさずアツアツのご飯で受け止める。
うんうん。これが食べたかったとにっこり。
腹の虫も満足して大人しくなる。
一切ブレない鮭の予定調和の美味しさに感謝の合掌。
– 恵比寿 食彩かどた 銀さけの塩焼き –