白金の錬金術師

 

白金台から徒歩5分。フランス語で「錬金術師」を意味するアルシミストが店名のフレンチレストラン。
ミシュラン2023 1つ星。

ー ディナーコース ー

◆羊のリエット
◆菊芋のコンソメ
◆酢漬け菊芋と胡桃のタルト
◆菊芋のエスプーマ 雲丹
◆茨城県産かすみ鴨とそば粉
◆北海道噴火湾毛蟹と発酵グリーントマト
◆自家培養レーズン酵母カンパーニュ
◆自家製キャビアとシャンパーニュ
◆長崎五島列島イサキとマッシュルーム
◆熊本県阿蘇あか牛と茨城県有精卵
◆長崎県琵琶とカモミール
◆宮崎県時の雫マンゴーとライスミルク
◆錬金術
◆お茶菓子

 

 

◆羊のリエット
カリッと焼いたトーストを羊に模して、羊のリエットを挟んだ食べるのが勿体ない可愛らしい一品。舌にまとわりつく濃厚な羊の脂の旨味が堪らない。サクッと散らかる小麦の風味がリエットに香ばしい風味を加える。

◆菊芋のコンソメ
土草さがなく、甘味のみが抽出された品の良い菊芋が染み染みと体に染み渡る。

◆酢漬け菊芋と胡桃のタルト
酢漬けされて酸味を得た菊芋の滋味に、胡桃の香ばしい風味が手を取り合って生まれる味わいは、リエットを思わせるような奥ゆかしい味わい。

 

 

◆菊芋のエスプーマ 雲丹
雪の様に溶けて、じんわりと芋の優しい甘みが広がった後に雲丹の塩っ気と滋味がこっくりと舌に落ち、慈愛に満ちた優しい旨味が広がる。

 

 

◆茨城県産かすみ鴨とそば粉
鴨南蛮から着想を得たのでしょう。
そば粉のワッフルの上には鴨の生ハムを乗せ、間には酢漬けした野菜を挟んだ一品。
豚とは違った強く香り高い鴨の脂と水分量の少ない蕎麦そのものの風味が活きたワッフルを酢漬けした野菜が繋ぎとして一体となり、口内でフレンチ鴨南蛮を錬成する。

 

 

◆北海道噴火湾毛蟹と発酵グリーントマト
ハーブのヘルシーな青い微風と発酵させたトマトの甘酸っぱいソースが蟹の甘味を持ち上げる。

 

 

◆自家製キャビアとシャンパーニュ
自家製にすることで塩分濃度を控えめに仕上げたキャビアは単体で食べられる塩っ気でキャビアの味わいと向かい合える。鼻をくすぐる海の香りと微かな甘味、そこにシャンパーニュソースが軽やかに酸味を加えて味を引き締める。

 

 

◆長崎五島列島イサキとマッシュルーム
皮は香ばしく、身はふっくらと優しく火の通ったイサキは、脂を滲ませる。すっきりとして甘い脂はマッシュルーム、ニンニクとブイヨンのソースと溶け合うことで、コクを増す。

 

 

◆熊本県阿蘇あか牛と茨城県有精卵
しっとりと歯を沈ませるあか牛は実に肉感的。しなやかで遠くに脂を感じさせる肉は官能を呼ぶ。
葡萄の木の香を纏わせることで生まれる奥ゆかしい風味、赤ワインのソースの酸味とコクが見事に共鳴し、喉に落ちた余韻が実にエレガント。
別添えのソースは有精卵にビネガーを加えたマヨネーズに近い味わい。
優しい酸味とコクが肉の重厚感を軽やかに掬い上げながら、肉の脂を際立たす。

 

 

◆長崎県琵琶とカモミール
カモミールの爽やかな風味と琵琶の穏やかな甘味が、肉料理でこってりとした口の調子を整えます。

 

 

◆宮崎県時の雫マンゴーとライスミルク
ブラマンジェを囲う様にマンゴーとビネガーのジュレとメレンゲを添え、上からハチミツのクッキーを載せた一品。崩すのが勿体ないほどに美しいこちらは、優しい甘味と酸味で軽やかな仕上がり。パリッと散らかる蜂蜜のクッキーが特に気に入りました。

 

 

◆錬金術
端正な見た目とは裏腹にずっしりと詰まった食べ応えのあるフィナンシェ。バターの風味は穏やかで嫌味なく、小麦の風味が際立つ味わい。

 

 

◆お茶菓子
カヌレ、クッキー、抹茶のチョコレートにナッツのメレンゲ。
特に気に入ったのはカヌレ。鼻を抜けるバターとラム酒の香りが心地よく、穏やかな甘味はカモミールティーのお供に最適。食後の余韻がなんとも心地よい。

 

グランメゾンの様な店内とスマートなサービスで気持ちよく過ごせました。
美しく整えられた食べ疲れのしないコースは
翌朝に響かないのが嬉しく、女性には特に喜ばれるに違いないでしょう。ここぞという時のお食事におすすめです。

 

 

– 白金台 Alchimiste –

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