グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイブス」が米HOT100史上最長チャートインの91週を達成したとのこと。91週というと約2年間。米国音楽業界の競争は熾烈極まりない。
一方で日本の飲食業界も競争率も負けてはいない。莫大な資金力で他店舗展開をする大手チェーン、歴史というブランドを持つ老舗、厳選した素材と確かな技術で勝負する個人店、一つのジャンルに特化した専門店、国内には無い海外の味を持ち込む黒船など枚挙に遑がない。
古書街として有名な神保町はグルメの街としても名高い。うどんの丸香、洋食・ビヤホールの「ランチョン」、中華の「揚子江菜館」、カレーの「ボンディ」。和洋中それぞれの分野で多くの食通に愛されている名店の数々が群雄割拠している。
「キッチン南海神保町店」もその一つ。2020年に多くの人に惜しまれつつ閉店した「キッチン南海本店」の料理長の親族が独立してオープン。本店の味を引き継いでいる唯一の店として、連日多くのキッチン南海ファンで賑わいを見せる洋食屋だ。
この日はエビフライしょうが焼きライスを注文。ご飯が進むしょうが焼きは、週1で食べていると言っても過言ではない大好物の一つ。
「キッチン南海神保町店」のしょうが焼きは、塩だれの様な独特な塩味が強めの味わい。肉単体だと塩っ気が強すぎるが、そこに玉ねぎの甘味が加わると絶妙なバランスとなり、ご飯が猛烈に恋しくなる。凛々しく反り立つエビフライは、衣を突き破ると大ぶりなエビがプリッと顔を覗かせ、歯と歯の間を飛び跳ねる。これに大盛りライスが付いて850円。そりゃあ愛されるわけだ。
看板メニューのカツカレーは相変わらず不動のアイドル。隣のおじさんカツカレー、そのまた隣のお兄さんカツカレー、後ろの女性もカツカレー。
「カツカレー後ろ通ります〜♫」ホールスタッフのリフレインも相変わらずのトップチャートだ。
– 神保町 キッチン南海神保町店 エビフライしょうが焼きライス –