おばあちゃんのロールキャベツ。

 

「アカシア」のロールキャベツは、おばあちゃんの味。

肉やバターが高価だった時代に、バターの代わりにラードを用い、チキンブイヨンと小麦粉を加えてじっくりコトコト時間をかけてシチューを煮込む。少ない肉でも満足できる様に、大きなキャベツを使った食べ応えのあるロールキャベツは、育ち盛りの子供たちの腹を満たすにはうってつけ。野菜も取れて栄養バランスも良い。そんな孫を思うおばあちゃんの心のこもった思い出の味。

スプーンを入れると優しくほぐれ、丁寧に折り込まれたキャベツから肉汁がジュワッと溢れ出す。

白いシチューに半透明の脂の汁が溶け出して、シチューが更に美味しさを増す。

キャベツの優しい甘味に包まれた挽肉は優しい旨味。まろやかなコクのあるシチューがよ〜く絡んでアッツアツ。ハフハフ言いながら、舌の上でロールキャベツを転がし、喉へと落とすと胃袋がぽわっと温まる。ご飯に合う濃い味付けだから、舌にじっとりと旨味がいすわる。ご飯で旨味を掬い上げると、子供の様な笑顔になる。

誰かを想ってつくられた料理には、心があたたまる温度がある。

– 新宿 アカシア ロールキャベツシチュー –

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