洋食黎明期の味。

 

厚さ2-3cm程の厚切りのタンが2枚。⁣
デミグラスソースに炊かれて寝そべっている。歯がいらないほどまで優しくなるよう煮込まれていて、抵抗なく歯が沈んでいく。⁣


厚切りゆえの重厚感があり、舌にずっしりと重厚感が伝わってくる。デミグラスソースは酸味際立つまろやかな味わい。苦味は弱く、優しいコクでタンにねっとりと絡む。タン独特の風味もキツすぎず、酸味豊かなデミグラスソースと相まって丸く優しい味わいが口の中を満たしてゆく。⁣


洋食文化の黎明期である明治から続く黒船亭。⁣


西洋料理に馴染みのない日本人の口に合う様、丸く角のない優しい仕上げたタンシチューから日本の洋食文化史を学んだ。

 

– 上野 黒船亭 タンシチュー –

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