オックステールにうっとり。

 

五反田は「グリルエフ」。

ここでしか味わえないデミグラスソースの苦味が好みで通っているお店の一つ。

薄暗い店内は、落ち着きがあって食事に集中できるのも好き。お一人様にはありがたき。

 

まずは野菜サラダから。

ここの野菜サラダが大好き。たっぷりのレタス、キュウリ、トマト、ポテトサラダにホワイトアスパラ。フレンチドレッシングとマヨネーズがたっぷりで、野菜は甘くて、噛むとぴゅーと水分を吐き出す。ドレッシングの酸味、マヨネーズの強いコク、野菜の水分が溶け合ったバランスの良いフレッシュで鮮やかな酸味と甘味は、食べる度にうっとりします。

 

メインはオックステール。

どデカい黒い塊からもんもんと湯気が上り、漂う美味しい予感に身体がぶるっと身震いする。

フォークを刺すと肉はほろほろと外れていき、ゼラチンはぷるんと零れ落ちる。

歯を入れると繊維がしたたかにほぐれていき、牛の香りが立ち上がる。

 

テールならではのゼラチン質はむにっと歯をしずめていき、舌や歯茎にまとわりついてくる。肉感的な食感とゼリーの様なぷるんとした弾力にどっしりとした甘い脂と旨味。ソースの苦味が、脂の重厚感を柔げつつ、甘味の輪郭を際立たす。くっきりとした脂の甘味にうっとり。

 

骨に残る断片全てを逃すまいと獣の様に屠り、しゃぶっていると体の血が沸き立ってくる。

唇もテールの脂ですっかり潤い、気付けば皿には骨だけ残る。

 

今日も素晴らしく美味しかった「グリルエフ」。

次は何を食べようかな。

 

– 五反田 グリルエフ 野菜サラダ・オックステール –

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