お気に入りの「新川 津々井」のタンシチュー。
ここのデミグラスソースはかなり好み。
酸味・塩味・苦味が絶妙なバランスでそれぞれが出しゃばらず、互いを高め合う関係性の良さがある。
このデミグラスソースをたっぷり纏ったタンが美味しくないわけないと食べる前からウキウキワクワク。
マストのポテトサラダを摘んで待っているとやってきました。
パセリをちょこんと頭に乗せた厚さ1.5-2cmほどのタンが、彩り豊かなガルニを従えてお皿を飾り、上る湯気にソースが便乗して鼻腔を誘う。
繊維はほんの少しだけ抵抗しながら、したたかにナイフを受け入れる。
歯を入れると、優しくほぐれていく。
ねっちゃりと、歯と歯茎にまとわりつきながら、タンは風味を広げ、甘さを含んだ滋味と脂が顔を出す。
デミグラスソースの酸味に目が冴え、続く塩味と苦味がこっくりとした旨味となって舌に広がり、うっとりする。
飲み込んでも佇む、香り高い余韻にご飯を煽られ、ご飯を掻きこむ。
新川 津々井の料理は全てご飯に合う洋食なのだから、ご飯と合わせても、勿論舌を巻く美味しさ。
タンの脂とデミグラスソースが混ざり合って膨らむご飯のふくよかな甘味は、思わず笑顔になれる美味さ。
何度も味わっているデミグラスソースなのに食べる度に心が揺さぶられ、体の力が抜けていく。
期待以上の美味しさに心底満足。
次はビーフシチュー、いやビーフ生姜焼きもありだなぁ。
– 茅場町 新川津々井 ポテトサラダ・タンシチュー –
