豪快でチャーミング。

 

「福臨門海鮮酒家」、「ウエスティンホテル龍天門」などでグルメを唸らしてきた香港料理の達人覃志光(Cham Chi Kwong)通称トミーさんの香港料理が楽しめるレストラン。
ミシュラン2023 New Entry。

◆鴻禧特製XO醤
◆香港ピータン
◆松坂豚のチャーシュー
◆毛蟹とキヌガサタケのスープ
◆アワビ・びわ豆腐
◆アズキハタの蒸し物
◆クリスピーチキン
◆本日の野菜炒め
◆ハムユイ炒飯
◆海老ワンタンメン
◆ライチ紅茶のプリン
◆エッグタルト

 

 

◆鴻禧特製XO醤

 

 

◆香港ピータンと生生姜

香港から持ち帰ってきた本場のモノホンピータン。最後に口にしたのを覚えてないので、比べる対象が無いのですが、美味しい。

 

 

◆松坂豚のチャーシュー

どどんと嬉しい厚切り。

厚切りゆえの噛み締めると溢れ出るふくよかな脂に麦芽糖が絡んだ甘味の極みに脳天を撃ち抜かれた。

嬉しいことにお土産としてこのチャーシューを挟んだサンドイッチが貰えるサプライズ!翌朝の幸せが約束されました。

 

 

毛蟹とキヌガサタケのスープ

なによりスープが美味い。鳥のコラーゲンたっぷりで澄み切った色味からは想像もつかない濃く、持続の高い旨味と余韻が続く。

キヌガサタケは、傘はほのかな苦味があって奥ゆかしく、柱はサクッとした食感が面白い。蟹も甘く香ってこれまた美味しくスープと良く合う。

 

  

◆アワビ・びわ豆腐

耳の形に酷似していることからびわ豆腐とよばれる豆腐にあわびや木の子、香草を混ぜ込んだ料理。豆腐の中から顔を出すコリっとした食感が面白い。

  

 

◆アズキハタの蒸し物

寸前まで生きていたアズキハタのプリッとした身の逞しさに歯が喜ぶ。濃いめに炊かれた出汁が淡白な魚の旨味を持ち上げ、ご飯が誘う味わい。もちろんご飯と美味しくいただきました。

 

 

◆クリスピーチキン

当店名物。丸々1匹をローストし、丹念に油をかけてカリカリにしたチキンは外はパリッと弾け、油を香らせ、中はシットリかつ威勢の良い弾力がある。

様々な部位が楽しめますが、ジューシーな手羽が最もお気に入りでした。

 

 

◆本日の野菜

油通しして炒めただけなのにやたら美味い。シンプルな炒め物だからこそ、プロの料理人の技量が光る。

 

 

◆ハムユイ炒飯

ブルーチーズに似たハムユイの独特な香りと味わいがクセになる。もちっとした日本米ではなく、パラッとしたお米を使うことで嫌味なくスルスルと食べられる。

 

 

◆海老ワンタンメン

絶品のシャンタンスープに絡んだ車海老のワンタンは筆舌し難いおいしさ。プリッと弾けて広がる海老の甘味に、ワンタンのつるっとした舌触り、ゼラチンたっぷりの濃厚なスープの旨味が渾然一体となって持続性の高い強い旨味がいつまでも舌にいすわる。細麺はスープによく絡み、噛むほどに小麦の香りが広がります。

 

 

◆ライチティーのプリン

ライチ好きなんですよね。ライチ独特の甘味とさっぱりとした酸味がしっかりと感じられて好み。

 

 

◆エッグタルト

サクッと弾けるバター香るタルトと卵の甘いコクが紅茶によく合う。販売したらアップルパイ専門店を軒並なぎ倒す勢いで確実に流行ります。

 

 

全体的に油控えめで素材の味わいを感じさせるあっさりとした印象で食べ疲れのないコースでした。特に料理の要となっている上湯を使ったスープ系の旨味が堪らなく、出汁文化の日本人にとってはある種の親しみやすさを感じられました。

トミーさんは温厚な人柄でチャーミング。屈託のない満遍の笑みで話しかけてくれるのが可愛くて終始和みました。

日本ではまだ馴染みのない香港料理を味わえる都内の貴重なお店ゆえ、これからの躍進が楽しみです。

 

 

– 虎ノ門 港式料理 鴻禧 –

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です