初めて訪問した時を今でも覚えている。 外からは店内の様子が一切伺えない謎めいた雰囲気。 扉はやたらと重く、足を踏ん張って腰に力を入れないと開かないほどだ。 重厚な扉を開ければ、白い割烹着に身を包んだ料理人島田 良彦氏 …
GW最終日、「ぽん多本家」でお昼をいただく。今日も入り口目前のカウンターで。揚油からゆらめく美味しい陽炎を見つめながら、背筋を伸ばして料理を待つ。 瑞々しくて状態見事なヤサイサラダ。アスパラガスが何より …
この日の「ぽん多本家」はカウンター席の真ん中をいただいた。4代目が調理されるお姿を間近で見られる特等席。静かな店内に響くのは、キャベツを切る音、揚げあがる直前の油の爆ぜる音、揚がったカツレツに包丁が入る音。静けさの中 …
まさしく完成された逸品だ。「ぽん多本家」のカツレツは脂身を掃除したロースの芯のみを使う。低温からゆっくりと温度を上げながら揚げた豚肉は、均一に火が通っている。その証に、カツレツの断面は一面のロゼ色になっている。 淡い …