飲むピッツァ 。

 

うむ、これは確かに「飲めるピッツァ」だ。
ファカロー ピッツァ ギャラリーのピッツァは兎に角軽い。グルテンの生成をギリギリまで抑えた生地を、オーナー自らが設計した薪釜で一気に焼き上げる。
持ち上げると、生地がしな垂れるほど柔らかく、口に近づけると焦げの香ばしい香りが漂う。
具材が落ちぬよう、先端を折りたたんで齧り付く。生地が具材やオリーブオイルと一体となって、舌の上でとろけていき、甘美な記憶だけを残して喉の奥へと落ちていく。
ピッツァで喉越しの良さを感じたの初めて。あまりの気持ちよさに言葉を失う。
一方、コルニツォーネは小麦の風味がふくよかで、モチモチとした弾力が小気味良い。

「バジルのペーストとモッツァレラ」は、香り高いバジルや甘酸っぱいフルーツトマトと、クリーミーコクのあるモッツァレラがお互いを引き立て合い、爽快でありながら後を引く余韻がある。
「クアトロフォルマッジ」は、4種のチーズが織り成す濃密な旨味が、生地と一体となって、極上の口溶けで口内を満たしていく。当店に来たら、必ず食べてほしい逸品である。

正統のナポリピッツァとは、一線を画す「ファカロー ピッツァ ギャラリー」は、ピッツァの新時代の到来を感じさせる。
日本のピッツァはここまで来た。

– 新御徒町 Fakalo pizza gallery –

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