エビフライは大きいほど嬉しい、ザックリとした粗めの衣に負けない威勢の良いプリプリッとした海老を歯で受け止める喜びは、海老のサイズに比例して膨れ上がる。 タルタルソースも欠かせない。 海老の甘味を殺してしまうマヨネーズ …
平たく整形されたハンバーグは、その面からは想像がつかないほどの逞しさがあり、ナイフを持つ手にぐっと力が入る。 粗く挽かれた肉は噛むほどに旨味を広げ、香り豊かな牛と豚の脂が舌をこくこくと潤していき、玉ねぎのシャキッとし …
幡ヶ谷の住宅街に突如あられる洋食屋「VOCAL」。創業から40年以上、この地で愛され続けてきた老舗だ。 注文したポーク生姜焼は、本来はカットされていないが、箸で食べたい旨を伝えたらカットして供してくださった。こういっ …
こんがりと色づいた厚切りの牛ヒレ。 ニンニクのそそりたつ香り。 溶けたバターの艶めき。 旨味が溶け込んだ黄金色のソース。 待ってましたとばかりにフォークとナイフを急いで手にする。 ご馳走だから大切に食べたい気持ちを堪 …
「新川津々井」といえばオムライスとポークジンジャーだが、私としてはポーク生姜焼きを推したい。 香ばしいソースの香気を散らしながら、バターが艶めく大判の豚ロース肉の姿に食欲そそる。ポークジンジャーと比較すると薄切りなが …
まさしく完成された逸品だ。「ぽん多本家」のカツレツは脂身を掃除したロースの芯のみを使う。低温からゆっくりと温度を上げながら揚げた豚肉は、均一に火が通っている。その証に、カツレツの断面は一面のロゼ色になっている。 淡い …
肉本来の食感と旨味が活きるようチョップ・ド・ビーフで作られるハンバーグは密度がありながらも、ふんわりと空気を含んでいる。それ故、歯を入れると舌の上でふわっとほぐれていく。 ソテーした玉ねぎだけを加えた黒毛和牛のハンバ …
そよいちの姉御は今日も絶好調。厨房を1人で守りながら、お客の注文だけでなく、ご飯と豚汁が適当に配膳されているか、店内の全てを把握されている。そんな姉御の姿を見ていると自然とこちらの背筋も伸びる。 注文したポークソテー …
供されたハンバーグを見て思わず歓声を上げた。ふっくらと丸いハンバーグは300gの立派な体軀。胃の底から湧き上がるハンバーグ欲を満たすのに、この大きさは嬉しい。 ナイフを落とすと牛と豚の合い挽き肉とソテーされたやや大振 …
池袋ハンバーグ四天王の一角「ウチョウテン」の黒毛和牛ハンバーグ。 箸を入れると、半透明の肉汁が勢いよく溢れ出した。 慌てて口に運ぶと、猛々しい黒毛和牛の香りが鼻を抜けた後、果実の様に甘い脂を残して喉の奥へするりととろ …