伯爵

美味しいカロリーだけを受け入れたい独身男性の食記録。

堀甲斐のある街GINZA。

  昼の銀座。 高級ブティックには観光客がずらりと景気がよろしいこと。変わらず華やかな表通りに背を向けて、暗いビルの地下一階にひっそり佇む『貴船』でお昼をいただく。⁣   真っ赤に染まったカウンターでお茶を啜っていると焼 …

温かいおもてなし。

  格式のある空間でいただくディナーも良いけれど、気取らず温かい町のレストランもこれまたステキ。代々木公園は「関口亭」。40年以上愛され続ける町の洋食屋さんだ。⁣前日に予約をして訪問。⁣席に着くとハートが可愛い「予約席」 …

月末の資生堂パーラー

  雨が降る月末。月の締めくくりにステキなディナーをいただきに資生堂パーラーへ。⁣入り口で温かいお出迎えを受けて4階のレストランフロアへ登り、美しく整えられた席に腰を下ろす。アツアツのおしぼりからは、⁣ミントの香りがふわ …

ありがとう煉瓦亭。

  「煉瓦亭」のタンシチュウ ナイフを入れると、したたかに抵抗しながら、ゆっくりと繊維が解けていく。⁣  タンが舌にぴたりと吸い付いて、デミグラスソースの芳醇な香りが鼻を抜ける。⁣とろけながらも弾力がある。肉の繊維が擦れ …

ぽん多の穴子。

  この日の「ぽん多本家」はカウンター席の真ん中をいただいた。4代目が調理されるお姿を間近で見られる特等席。静かな店内に響くのは、キャベツを切る音、揚げあがる直前の油の爆ぜる音、揚がったカツレツに包丁が入る音。静けさの中 …

語らず魅せる。

  焼き目が強めについた「洋食屋綺・Luck」のハンバーグには山椒が散ったデミグラスソースが注がれる。⁣ 歯を入れると肉汁が勢い良く溢れ出し、コクのある脂の旨味がぶわっと口腔を満たしてゆく。⁣肉は滑らかに舌の上で溶けてい …

常食できる偉大さ。

  年中変わらず「美味しい」鮭は大好き。⁣季節の移ろいを感じさせてくれる旬のお魚達の美味しさもまた格別だけれども、常食できる「美味しい」お魚の安心感と偉大さは言葉にできないものがある。⁣⁣この日は「食彩かどた」。美味しい …

反則。

       この牛カツは反則だ。⁣金竜山のシャトーブリアンのカツである。 ⁣  軽やかな白い衣に包まれたシャトーブリアンは、顎の圧力だけで解けていくほど繊細かつしなやかな肉質で、舌に吸い付いてくる官能がある。⁣ 肉汁は …

墜ちる味。

        一切れ食べて堕ちてしまった。⁣    豚肉は分厚く、脂がしっかりとのっていて、噛むとプルンと弾力があり、したたかに抵抗しながら歯切れていく。⁣     煮詰めたウイスキーのまろやかな香りがフワッと漂って、 …