洋食を語る上で欠かせない横浜。幕末の開港地として江戸から最も近い横浜は、外国人の往来が多く、西洋文化の発達が著しかったこともあり、老舗の洋食屋が少なくない。 訪問先は馬車道の「グリルエス」。ステーキやハンバー …
本日はフレンチをいただきに、「七條」へ。 もともと洋食の源流はフランス料理。 久々に原点回帰をしましょうかと、以前ランチで伺った神田の名店に予約を入れた。 まずはフレンチと言えばの「パテドカンパーニュ」から。コンソメ …
格式のある空間でいただくディナーも良いけれど、気取らず温かい町のレストランもこれまたステキ。代々木公園は「関口亭」。40年以上愛され続ける町の洋食屋さんだ。前日に予約をして訪問。席に着くとハートが可愛い「予約席」 …
雨が降る月末。月の締めくくりにステキなディナーをいただきに資生堂パーラーへ。入り口で温かいお出迎えを受けて4階のレストランフロアへ登り、美しく整えられた席に腰を下ろす。アツアツのおしぼりからは、ミントの香りがふわ …
「煉瓦亭」のタンシチュウ ナイフを入れると、したたかに抵抗しながら、ゆっくりと繊維が解けていく。 タンが舌にぴたりと吸い付いて、デミグラスソースの芳醇な香りが鼻を抜ける。とろけながらも弾力がある。肉の繊維が擦れ …
この日の「ぽん多本家」はカウンター席の真ん中をいただいた。4代目が調理されるお姿を間近で見られる特等席。静かな店内に響くのは、キャベツを切る音、揚げあがる直前の油の爆ぜる音、揚がったカツレツに包丁が入る音。静けさの中 …
焼き目が強めについた「洋食屋綺・Luck」のハンバーグには山椒が散ったデミグラスソースが注がれる。 歯を入れると肉汁が勢い良く溢れ出し、コクのある脂の旨味がぶわっと口腔を満たしてゆく。肉は滑らかに舌の上で溶けてい …
一切れ食べて堕ちてしまった。 豚肉は分厚く、脂がしっかりとのっていて、噛むとプルンと弾力があり、したたかに抵抗しながら歯切れていく。 煮詰めたウイスキーのまろやかな香りがフワッと漂って、 …
黄身と白身のムラがないオムレツはバターの艶が眩しくてどこかまでも神々しい。 箸を入れると、黄金に煌めく半熟の卵がいやらしく流れ出る。 絶妙な火入れでフワットロが共存し、口への入り方はまるで空気の様な軽やかさ。 濃 …
「Hamburg Will」のハンバーグはとにかく軽い。 極力つなぎを排した岩中豚100%のハンバーグは、口に運ぶとふわっとした口当たりで、5回ほど咀嚼をすれば飲み込めてしまう柔らかさがある。 岩中豚のまろかやな旨味 …