Tag Archives: ハンバーグ

清く正しい。

  艶めく目玉焼が、息を呑むほどに美しい。 とろっと半熟の黄身が流れ出る様は、幾つになっても心躍るものがある。 国産牛と国産豚のハンバーグは、舌に優しく、ふわりと崩れる。 噛むと、合挽ならではの凛々しい牛の香りと豚の甘み …

味には、情が宿る。

  ハンバーグ定食1400円 大井町は丸八とんかつ支店。47年続く老舗のとんかつ店。年季の入った店外にたなびく純白の暖簾をくぐると、恰幅のよいご主人と小柄で可愛いらしいお母さんが温かく迎えてくれる。開店以来使い続けている …

熱々をハフハフ。

  ボールのような丸っこい形でソースの艶がなんとも官能的。⁣ナイフを落とすと細かめの挽肉がぎっしりと詰まっていて、見た目以上のボリューム感にしばし圧倒される。⁣⁣口に運ぶと、しっかりと熱が入って肉汁を溢さず抱えてアッツア …

模範解答。

  「レストラン香味屋」のハンバーグはまさしく模範解答のような完成度である。⁣⁣ナイフを落とすと、勢いよく肉のジュースが爆ぜ出る。⁣⁣お皿の上に広がるデミグラスソースと溢れた肉汁のマーブル模様が、食べ手の心をくすぐる。⁣ …

自分を恨む。

  「スペシャリテ コンソメロワイヤルスープ」⁣⁣所謂洋風茶碗蒸しである。卵の滋味と生クリームのコクを感じるプリンに似た茶碗蒸しにアツアツのコンソメスープを注いだ遠山シェフのスペシャリテ。⁣口に運ぶと、白ワインの香りが口 …

流石です、東洋軒。

  黒装束に身を包んだ男性に出迎えられ、間接照明灯る薄暗い店内へ。秘密結社の本部に来たかのような感覚にゾクゾクします。 緊張感はあるけれど、お店の方は笑顔で丁寧。淀みない動きでそつなく対応してくださる。 お目当ては『松阪 …

洋食ノスタルジー。

  洋食を語る上で欠かせない横浜。幕末の開港地として江戸から最も近い横浜は、外国人の往来が多く、西洋文化の発達が著しかったこともあり、老舗の洋食屋が少なくない。⁣   訪問先は馬車道の「グリルエス」。⁣ステーキやハンバー …

語らず魅せる。

  焼き目が強めについた「洋食屋綺・Luck」のハンバーグには山椒が散ったデミグラスソースが注がれる。⁣ 歯を入れると肉汁が勢い良く溢れ出し、コクのある脂の旨味がぶわっと口腔を満たしてゆく。⁣肉は滑らかに舌の上で溶けてい …

飛べる豚。

「Hamburg Will」のハンバーグはとにかく軽い。⁣ 極力つなぎを排した岩中豚100%のハンバーグは、口に運ぶとふわっとした口当たりで、5回ほど咀嚼をすれば飲み込めてしまう柔らかさがある。⁣ 岩中豚のまろかやな旨味 …