やっぱりステーキ。

  こんがりと色づいた厚切りの牛ヒレ。 ニンニクのそそりたつ香り。 溶けたバターの艶めき。 旨味が溶け込んだ黄金色のソース。 待ってましたとばかりにフォークとナイフを急いで手にする。 ご馳走だから大切に食べたい気持ちを堪 …

おかわりください!

  オンメニューすると、開店後1時間で売り切れ御免の「たき下」の銀しゃけ信州味噌漬け。 キリッと濃口の信州味噌が銀しゃけに馴染んで、しゃけの旨味に切れ味が増してもうご飯がどうにも止まらなくなる。 幸か不幸か。このご飯泥棒 …

最っ高のご飯泥棒。

  「新川津々井」といえばオムライスとポークジンジャーだが、私としてはポーク生姜焼きを推したい。 香ばしいソースの香気を散らしながら、バターが艶めく大判の豚ロース肉の姿に食欲そそる。ポークジンジャーと比較すると薄切りなが …

瞳を閉じれば。

  じゅわっ。箸を入れると玉子から澄んだ出汁が器いっぱいに溢れ出た。 静かに口に運ぶと、玉子の布団は舌を優しく包み込み、暖かな陽だまりとなった。 玉子の純然とした滋味と繊細で奥行きのある出汁の風味が溶け合って、上品ながら …

完成品。

  まさしく完成された逸品だ。「ぽん多本家」のカツレツは脂身を掃除したロースの芯のみを使う。低温からゆっくりと温度を上げながら揚げた豚肉は、均一に火が通っている。その証に、カツレツの断面は一面のロゼ色になっている。 淡い …

衝撃。

  トマホークの様な鮪のカマが供されて、食べ切れるか心配になったが、その不安は一口食べて吹き飛んだ。舌に乗せるとほろっとほぐれ、炭火の香ばしい香りと甘いタレで膨らんだ甘い脂が、頬の内側いっぱいに広がっていく。 骨下の身は …