正直なところ、「味」には期待していなかった。 明治37年創業。文化遺産の様な風情ある空間で食事をする「体験」を味わうのが目的だったのだが・・ オムレツは箸を入れると、半熟卵がとろんと溢れ出た。ふわっ、とろっが共存 …
「ヨシカミ」には多くて2人、いや理想を言うなら1人で行きたい。オープンキッチンが目の前に広がるカウンター席に案内されやすいからだ。何人ものコック達が華麗な身のこなしと滑らかな手捌きで次々と料理を仕上げていく。オムライ …
長風呂ですっかりのぼせてしまった豚は、形を留めるので精一杯なほど脱力しきっている。優しく口に運んだら最後、純度100%豚のゼラチンはタレの甘味によって膨らんだ濃厚な旨味を広げて喉の奥へと消えていく。 太陽の様に眩 …
七條のハンバーグステーキ デミグラスソース 洋食屋としてスタートし、現2代目が四ツ谷「北島亭」で学んだフランス料理の要素を加えた現在は昔ながらの洋食とフランス料理を提供する1976年創業の老舗レストラン。 むっち …
グラス・アニマルズの「ヒート・ウェイブス」が米HOT100史上最長チャートインの91週を達成したとのこと。91週というと約2年間。米国音楽業界の競争は熾烈極まりない。 一方で日本の飲食業界も競争率も負けてはいない。莫 …
中目黒は小さな路地に1966年から店を構える「キッチンパンチ」。風俗雑誌「平凡パンチ」と同じ書体の店名と店頭の食品サンプルの姿に懐かしさを覚える町の洋食屋だ。 艶やかな目玉焼が乗ったハンバーグはオレンジ付き。ビタミンCも …
浅草 グリル佐久良のチキンカツチーズ。 言わずと知れた浅草洋食の名店。気さくな女将と実直な娘の優しい洋食の数々にすっかり虜になって通わせてもらっている。 チキンとチーズを揚げ焼きした衣で包んだチキンカツチーズは切り目から …
「いつも研究を怠らず、少しでも美味しいもの、新鮮で美しいもの。」 赤坂 津つ井創業者 筒井厚惣の信念のもとに誕生した赤坂名物 ビフテキ丼。 立派な漆器の蓋を開くと広がるは、丼一面の官能的な和牛の桃源郷。 和牛の脂が際立つ …
クラシックという言葉がこれほどまでに相応しいハンバーグステーキがほかにあろうか。 デミグラスの深い黒に染まったハンバーグ、セルクルで綺麗に形どった目玉焼きと彩豊かなガロニ。古き良き「洋食のハンバーグステーキ」のプロトタイ …
黄金のソースに浸って宝石のように輝く牡蠣6つ。バターと牡蠣。口いっぱいに広がる陸と海の甘味に「あぁ」と嗚咽が漏れてしまう。 3月に入ってすっかり小春日和の東京。かつれつ四谷たけだのカキバターを食べるともう少しだけ冬の尻尾 …