菱田屋の「サラスパ」は隠れた名品である。ひんやりと冷たくてもっちり。やや固めの茹で上がりで死んでおらず、内に秘めた強い芯がある。タップリと絡んだ自家製マヨネーズは、酸味が程よく抑えられて拗さが無く、揚げ物や肉料理 …
一口食べて雷に打たれた様な衝撃を受けた。 パリッと歯が皮を鳴らした瞬間、ますのすけは脂をピューと爆ぜ出した。熱くて甘く優しい脂。口全体を潤す脂にあちちと嬉しい悲鳴を上げていると、身は存在自体が幻だったかのように溶け …
新橋駅徒歩2分。人気の無い雑居ビルの4階に下りると、サラリーマンが行列をつくる店が現れる『活魚料理ととや』。昼の飯処が豊富な新橋でも人気を誇るこちらでは、海鮮丼、煮魚、刺身、焼魚の4種類のランチがいただける。特に …
「たき下」の魚はどれも逞しい。サイズが大きいのは勿論、どの魚も身が詰まって筋肉質。この日の鰆もそう。 ぐっと詰まった厚みのある身は炭火で焼き上げ、うっすらと汗をかき、箸を入れると白肌晒し、美味しい湯気が昇ってい …
お気に入りの「食彩かどた」でお昼。 魚の大きさ、ご飯の炊き加減、赤だし、小鉢全てにおいて文句なしに美味しい大好きなお店。 この日は銀むつの漬け焼き。キリッとした醤油の効いたタレに浸かった豊満な銀むつ。想像する …
この日も銀座。「ウエスト」の珈琲で頭を起こして、お昼は干物の「伴助」。「伴助」の干物は、居酒屋のランチで供されるカラカラに乾いたひもじいモノではなく、干物のイメージを変えてくれる身厚でふっくらとした立派なものばかり …
銀座ウエストで整った朝。ボッーとしていたらお腹が鳴って昼を知らせる。 どこで食べようかと通りをぶらぶら。祝日の銀座は人が多い。逃げる様に丸の内方面へ。 そういえばと「やんも」に行き着く。 青山と丸の内に店舗を構える和 …
昼の銀座。 高級ブティックには観光客がずらりと景気がよろしいこと。変わらず華やかな表通りに背を向けて、暗いビルの地下一階にひっそり佇む『貴船』でお昼をいただく。 真っ赤に染まったカウンターでお茶を啜っていると焼 …
年中変わらず「美味しい」鮭は大好き。季節の移ろいを感じさせてくれる旬のお魚達の美味しさもまた格別だけれども、常食できる「美味しい」お魚の安心感と偉大さは言葉にできないものがある。この日は「食彩かどた」。美味しい …
この牛カツは反則だ。金竜山のシャトーブリアンのカツである。 軽やかな白い衣に包まれたシャトーブリアンは、顎の圧力だけで解けていくほど繊細かつしなやかな肉質で、舌に吸い付いてくる官能がある。 肉汁は …