上等な牛ヒレを揚げてしまう罪。この背徳感がビーフカツレツの裏側にはある。肉が上等であればあるほど背徳感は増し、旨くなる。あぁ神様よ。やってしまいました。そのまま食べても至極旨いフィレを強欲な私は揚げてい …
「レストラン香味屋」のハンバーグはまさしく模範解答のような完成度である。ナイフを落とすと、勢いよく肉のジュースが爆ぜ出る。お皿の上に広がるデミグラスソースと溢れた肉汁のマーブル模様が、食べ手の心をくすぐる。 …
「スペシャリテ コンソメロワイヤルスープ」所謂洋風茶碗蒸しである。卵の滋味と生クリームのコクを感じるプリンに似た茶碗蒸しにアツアツのコンソメスープを注いだ遠山シェフのスペシャリテ。口に運ぶと、白ワインの香りが口 …
一口食べて雷に打たれた様な衝撃を受けた。 パリッと歯が皮を鳴らした瞬間、ますのすけは脂をピューと爆ぜ出した。熱くて甘く優しい脂。口全体を潤す脂にあちちと嬉しい悲鳴を上げていると、身は存在自体が幻だったかのように溶け …
1.5cmほどの厚さの牛舌は箸で切れるほど柔らかい。 繊維はしたたかに、静かに口の中でほどけていく。 なんともお上品。だけど、噛むと繊維一本一本から豊満な脂が甘い香りと共に顔を出す。 喉へと落ちると、牛舌とデ …
しっとりとした当たりで歯を包みこみ、したたかな弾力がありながらも、スッと入り込んでいく柔らかい仔牛は臭みがなく、ミルキーな風味を漂わせ、脂を滲み出す。成熟した牛とは違った仔牛ならではの澱みのない純然たる肉の旨味 …
昼の魚定食がオキニイリの「ととや魚新」にて、予約制の炭籠弁当をいただく。籠いっぱいに彩華やかな食べ物たちが仲良くおしくら饅頭。麗しき手仕事の品々にうっとりしてしばし愛でる。箸をつけるのが勿体ないが、腹が鳴って仕方 …
お気に入りの「新川 津々井」のタンシチュー。ここのデミグラスソースはかなり好み。酸味・塩味・苦味が絶妙なバランスでそれぞれが出しゃばらず、互いを高め合う関係性の良さがある。このデミグラスソースをたっぷり纏ったタ …
新橋駅徒歩2分。人気の無い雑居ビルの4階に下りると、サラリーマンが行列をつくる店が現れる『活魚料理ととや』。昼の飯処が豊富な新橋でも人気を誇るこちらでは、海鮮丼、煮魚、刺身、焼魚の4種類のランチがいただける。特に …
五反田は「グリルエフ」。 ここでしか味わえないデミグラスソースの苦味が好みで通っているお店の一つ。 薄暗い店内は、落ち着きがあって食事に集中できるのも好き。お一人様にはありがたき。 まずは野菜サラダから。 ここの …