貝の扱い。

    貝を扱うという事において日本人は秀でているのではなかろうか。 レストランリューズでそう感じさせられた。   「オマール海老のフラン」は、海老の凛々しい旨味を抱えたフランと濃密で滋味深い貝のジュレが絡み合い、共鳴し …

星に願いを。

  無くなっていくのが惜しかった。 ジョンティアッシュの「タマクエのポワレ グリーンアスパラガスのソテーとモリーユ茸のアラクレーム」。 マッチョなタマクエにまだ命の張りがあり、歯を入れると、白く麗しい肉体に秘めたエレガン …

海の飛沫。

    噛んだ瞬間に、海の豊穣が飛沫をあげた。   口いっぱいに旨味が広がったと思えば、甘美な記憶だけを残して、するりと牡蠣は喉へと落ちていった。   ジュレに詰まったレモンとライムの太い酸が、臭みなく、滋養溢れるミネラ …